フォトメーターの操作例

同色原料(黒色)混合時の フォトメーターの フルスケール設定
下記操作の動画説明(約2分50秒)はこちら( 高速用 中速用 低速用 )です。

(画像をクリックすると大きくなります)

同色原料のフルスケール設定
同色試料のフルスケール設定をします。

黒色専用フォトメーターを使いました。

(フォトメーターのツマミを初期位置に設定しておきます。)

一方の試料はコピー機についていた トナー です。

(R社トナー)

もう一方の試料は別のコピー機についていた トナー です。

(C社トナー)

R社トナーもC社トナーも色をLabで表すと同じ値だそうです。

原料の反射光量の大小を比べる
フォトメーターのツマミ初期位置のまま比べると、どちらも5.00以上に振り切れましたので、
ATT ツマミを1/5(左へ廻す)に落として

2つの原料の反射光量の大小を比べます。

R社トナーの反射光量は2.54
C社トナーの反射光量は2.74
でした。
C社トナーの反射光量 R社トナーの反射光量
が判りましたので、

フォトメーターフルスケール設定

R社トナーでゼロ調整
C社トナーでゲイン調整
をします。

その前に、先程1/5に落とした ATT ツマミを元の位置(1/5 => 1) に戻しておきます。

ゼロ調整
R社トナー(反射光量:小)ゼロ調整をします。

フォトメーターのプローブ先端をR社トナーに当てます。

ゼロ微調ツマミを右に廻して、LED表示器の値が0.00になるように調整しますが、
ゼロ微調ツマミを右に一杯迄(10.0)廻してもLED表示器の値は(5.16となり)0.00以下にはなりませんでした。

LED表示器の値が0.00以下にならない場合は

ゼロ調整ツマミを左(0=>1=>2=>3)に廻して、LED表示器の値が0.00以下になるか確認します。

ゼロ調整ツマミが2の時に LED表示器の値が0.00以下になりました。
今度は、LED表示器の値が0.00以上になる様に

ゼロ微調ツマミを左に廻し(10.0=>0.00の方向に戻す)て、LED表示器の値が0.00以上になるように調整します。
(注:0.00丁度にする必要はありません。0.00〜0.50の間で合せて下さい。)

ゲイン調整
C社トナー(反射光量:大)ゲイン調整をします。

フォトメーターのプローブ先端をC社トナーに当てます。

原料の色の違いが殆ど無い為に、ゲイン調整ツマミが初期位置(10.0:ゲイン最大)でも、 LED表示器の値が(1.59となり)5.00迄上がっていません。

LED表示器の値を5.00にする為に
 = 反射光の微小な違いを大きな差とする為に
 = 更にゲインを上げる為に

ゲイン2SWをON (上へ上げる) にします。

ゲイン2調整ツマミを右方向に廻し、

LED表示器の値が5.00になるように調整します。
(注:5.00丁度にする必要はありません。4.50〜5.00の間で合せて下さい。)

2回目のゼロ調整
ゲイン2SWをONにした場合はゼロ点も増幅されますので、もう一度ゼロ調整の必要があります。

R社トナーでゼロ再調整をします。

フォトメーターのプローブ先端をR社トナーに当て、
ゼロ微調ツマミを廻して、
LED表示器の値が0.50付近になるように調整します。

(注:0.00丁度にしないで少し大きい目に合せて下さい。特に高感度で測定する場合は原料の反射光量は各部で均一ではありません。今プローブが当たっている箇所よりも反射光量が小さい箇所があるかも知れませんので、0.50付近を目安に合せます。)

2回目のゲイン調整
ゲイン2SWをONにした場合はゲイン調整ももう一度行う必要があります。

C社トナーでゲイン再調整をします。

フォトメーターのプローブ先端をC社トナーに当て、
ゲイン2調整ツマミを廻して、
LED表示器の値が4.50付近になるように調整します。

(注:5.00丁度にしないで少し小さい目に合せて下さい。特に高感度で測定する場合は原料の反射光量は各部で均一ではありません。今プローブが当たっている箇所よりも反射光量が大きい箇所があるかも知れませんので、4.50付近を目安に合せます。)

フルスケール設定完了の確認
上記フルスケール設定において

R社トナーの (在る箇所の) 反射光量は0.82でした。

上記フルスケール設定において

C社トナーの (在る箇所の) 反射光量は4.71でした。

これらの2つの原料を混合すると
 

 

反射光量が0.82から4.71の範囲内で変動し、混合時間と共にある値に収束していきます

(収束値は混合比率により異なります。)